ポーチ　ラナンキュラス（のつもり）　グレーバージョン

　大好きな花の一つ、ラナンキュラス。私にとって春を感じさせてくれる花です。自分なりにラナンキュラスをプロジェクトペーパーに描いてデザイン。ベースがグレーとピンクのバージョンを作りました。グレーバージョンから編み始めて、編み進めて花の部分を編み終えて、出てきた模様を見たら、ラナンキュラスというよりナスタチウムみたい。ちょこんと添えた、白いデージーはイメージ通りだけど、「これは、ラナンキュラスか？」と自問自答。でも、「これでいい！」と。120目で立ち上げて、お花を二段にしました。
　ベースの糸が1玉で間に合ったのと、他の色糸をできるだけ、中途半端に残っていた糸を使い、裏地も、以前、吉祥寺にあったコットンフィールドで買ってストックしていた、お手頃価格の布を使用したのでこのお値段にしました。本当はもう少しお値段を高くするつもりでしたが、仕上げてみて、自分の裁縫の下手さ加減に嫌気がさし、高いお値段では出せないと思いこの価格です。ファスナーがちょっとおしゃれで、ポップな感じに仕上がりました。底が丸底で、高さも15センチほどあるので、かなりの量の物が入ります。オールシーズンお使いいただけます。個人的には気に入っています。
　当工房は、編み込みがメイン。輪で編むことが多いので、配色糸は横糸渡しの技法を使っています。ウールの糸の場合は、横糸渡しで配色糸の間が18目くらいの時は、途中で、糸を止めながら編んでも表に響きにくいので途中で糸を止めながら編んでいますが、糸がコットンの場合は糸を止めながら編むと表に響いて仕上がりがあまり綺麗になりません。そこで、糸と糸の間が18目ぐらいでも、途中で糸を止めずに編んでいます。そうすると、何かで作品の糸が引っかかって糸が伸びてしまう場合がございます。そんな時は、かぎ針でうまく飛び出した糸を中に入れていただければ良いのですが、自分でするのは不安な時は、送料はいただきますが、無料でお直しいたしますので、遠慮なくご連絡ください。

中にエアクッションを詰めて撮影しています。

《使用糸》　　主にパピーのコットンコナ（廃盤色を含む）綿100％
《裏地》　　　コスモ社製　　綿100％
《ファスナー》 YKK