砂の海から・ハンドペイントのすっきりワイドパンツ

インド最西端、グジャラート州カッチ地方で作られた生地を使って、腰回りがもたつかないデザインのワイドパンツを作りました。

生地の産地はカッチ地方アジュラクプル村。州都グジャラートから列車で7～8時間の距離にあるブージという町から、さらにバス揺られて到着する村。カッチ地方は大砂漠ですが、海に面してもいます。パキスタン国境まであとほんの少し、という辺境の地です。

昨年の年末にこの地を訪れ、工房を回り、併設されているお店で生地を選びました。最初のお店はハズレで、ムスリム服を着た男性たちに囲まれてちょっと怖い思いをしましたが、その後徒歩で探した別の工房は現地の富裕層の家族連れが何組も布を選んでおり、私もその中に混ざって反物の発掘に努めました。
砂の海の中の布の海。そんな場所でした。

このおおらかなストライプは、刷毛で描いたものだそう。木版ではありません。１色ずつ描くというよりは、刷毛で防染しながら染め分けてゆくのだと思います。この作業風景は見ることができなかったので、あくまで想像ですが……。
ブルーや茶、グレーなどのおとなしめの色合いは、夕暮れ時の砂漠と空を結ぶ地平線を感じさせる色合い。なかなか見ないよい色だと思います。

たっぷりはしていますが腰回りは細めに、特に前から見た時にすっきりと見えるパターンを使いました。両脇にシームポケットが付いています。

丈　78cm
ウエストはフリーサイズ、最大96cm

こちらは実店舗・自サイトでも販売していますので、そちらで先に売れた場合に表示が間に合わないことがございます。ご了承ください。