真綿上布の袋もの バニラ色の絹の装身具
- ギフト対応可
(同ショップ内)
お知らせ
いつも薺nazunaへお越し頂きまして有難うございます! 年末年始のお知らせです。
年内営業は12月27日土曜日が最終日です。 2025年12月28日〜2026年1月4日までお休みになります。 2026年1月5日から通常通りの営業です。 ご質問などお気軽にメッセージにてお問い合わせくださいませ。
”真綿上布”という布に出会ったのは、もう随分昔。
手触りは張りのある苧麻や南部麻のよう。
けれども全て絹糸で織られて、糊や薬剤なども使わずに仕上げられたもの。
水通ししたり洗ったりしても、このパリッとした感触は何ら損われることもなく。
まことに不思議な”真綿上布”。
長年、着物に携る京都の呉服屋さんや悉皆屋さんすら「初めて手にした」と言われたほど。。。
そんな希少な布を繋ぎ合わせて市松紋様のごとく表情をつけてみました。
布に魅了されていると、ハサミを入れるのが苦しいときがあります。
特に、手間を掛けて織られたこのような布のときなどは、細かく切ってしまうのが心苦しく。。。
けれども、手間を掛けて繋ぎ合わすことで絹独特の光沢感が現れて、
一枚で使うよりも、光りの反射を多く受けて輝きを増してくれたのが嬉しい仕上りになりました。
内側にも同じ”真綿上布”をたっぷりと使いました。
是非、この布の手触りを楽しんで頂けたら、と思います。
紐通しのループは、シニューと呼ばれる糸で一つ一つループをかがって作っています。
シニュー糸は、主に革細工で使用される縫い糸のことです。
太古の昔から、ネイティヴアメリカンのインディオ達が、バッファロやエルク(大鹿)や馬の革などを縫うときに、
動物の腱を用いて糸にしていました。
その丈夫な繊維を、現代では合成繊維で再現して使われているのが、シニューという糸です。
まさに動物の腱のように見える薄いテープ状のものを細く裂いて糸状にして使います。
苧麻や芭蕉や大麻などの、まさに糸績みのような作業です。
シニュー糸の中でも繊細な細さに裂けるのは、ネイティブアメリカンの作るシニュー糸。
革製品の仕立てに使われる麻糸は手縫い用の他に、ミシン用のものが沢山ありますが、
シニューは手縫いでなければ使用できない糸なので、
手縫い製品が大量生産に圧されている昨今は、生産が危機に瀕しているといってもいい貴重な糸なのです。
シニューはとても丈夫なので、薺nazunaではこうした袋もののループの他、
装身具のブレスレットやネックレスにも使っています。
麻糸には出ないしなやかさと光沢があって、今では欠かせない素材になっています。
巾着の紐は、生成りベージュの極細の糸束ねて四つ組みに手編みしたものです。
合成繊維なので毛羽立ちもなく、非常に丈夫なので安心してお使い頂けます。
これまで巾着には市販の絹の組紐を多く使っていましたが、
素材に合わせて糸を手編みしたものがピタリと合うような気がします。
紐に通した小さなビーズは、18世紀頃に交易で使われていたアンティークビーズです。
半透明の中に、ペパーミントグリーンが美しい珍しいビーズです。
そして何といってもこの絹の袋ものにピタリとくる緒締玉は、
Noriko・Yamamoto作のガラス製の作品です。
透明なベースの中に、色とりどりに螺旋状に踊るガラス玉を、とオーダーしたものです。
昔懐かしいビー玉や、京飴の愛らしい色合い、
そしてとんぼ玉コレクターの垂涎の的のジャーマンマーブルの面影もあるような、
レトロでいて美しさと愛らしさのある緒締玉を、
そんな我がままな薺nazunaのオーダーに快く制作して下さいました。
透明なガラスには、繊細なレース状の紋様が組み合わされて、
そして中心に輝く色とりどりの螺旋は、
それぞれの色をストライプ状に組み合わせて捩ったものを透明なガラスで包むように配置。。。
どれほど手間の掛ったものなのだろう、とじっくりガラス玉を眺めるほどに溜め息が出てしまいます。
炎を用いて色を操るガラス工芸は、繊細でいて大胆な手技のつまった芸術品。
薺nazunaで使用の緒締玉は、一般的なものよりも穴の大きさにもこだわって仕上げて頂いています。
組み紐や革紐を通せるように、また、ガラス玉の穴の縁で紐が擦り切れないように、
念入りに丁寧に磨いて作って戴いています。
とんぼ玉を手の中で転がすように、
小さなガラス作品の美しさも味わって頂けたら、と思います。
(Noriko・Yamamotoさん作の緒締玉はこれで最後になりました。
また制作再開されるのを期待していますが、
薺nazunaでのコラボはこれがラストとなりました。)
大切なものを仕舞うための袋もの、
旅先やお出かけ先でのジュエリーを仕舞うために、
または、大切な方への贈り物に添えて、
心和むアイテムとして楽しんで頂けましたら幸いです。
size : 21.5cm × 21cm
表布 : 真綿上布(正絹)古布
内布: 真綿上布(正絹) 古布、
紐 :麻の組紐
ループ: シニュー糸でループをかがったもの。
緒締め玉 :ガラス製(手作りのガラス作家作品)アンティークビーズ
ショップへの感想コメント
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白足袋のタビー 見つめる瞳は ちょっぴり 頑固そう。 来月 誕生日なので 自分への 誕生日プレゼントの 黒猫! 素敵な手触りとピンクの肉球が チャームポイント。 今年の クリスマスは 賑やかな笑い声に 包まれそう! 古布のベストを着ている お洒落さん、おさぶも トビーに 似合う暖かい色合いで。
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この度も薺nazanaさまの愛情とこだわりの詰まった作品をありがとうございました。布の手触りの心地よさ、丁寧で繊細な作品。私の手元に来てくれて本当にありがとう、と云う気持ちでいっぱいです。一生大切に使い続けます。
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選ぶのに中に何を入れるかを想像しながら考え注文しております。 最近、カンタ刺繍がお気に入りです。夏にふさわしい柄、涼しげ で藍染めの布に似合います。 かぶせの桜材の留め具も最高ですね。宝物がまた1つ 増えました。
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夏のお休みに 出かけるバックとして 購入。 色々とこだわりがあっても さり気なく シンプルに 仕立てられた デザインと色の 配色が素敵! 経年変化の味わいが 楽しみな 酒袋とヘンプの マリアージュ 。
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深く濃く、藍に染められたアサの 布は 優しい手触りで とっても素敵! 裏地も 縦と横に デザインされて 丁寧な縫製なので リバーシブルでも 使えそう 。 古布の久留米絣の ワンピースを 着た時 持ちたい。




