文庫本専用レザーブックカバー（ネービーブルー）

表面に無限大のシンボルをレリーフにしています。
本を読むと文字からの連想が映像となって大きく大きく広がっていきます。
自分だけの想像です。自分だけの映像です。
素晴らしい文章に牽引されて想像力が高まり蓄積が始まります。
想像の世界がどこまでも広がるのです。それは無限大です。
そんな思いで大切な本にカバーを着けシンボルマークに触れてください。

植物タンニンでなめしたキップ（子牛）の革を使用しています。
本来ソフトな手触りの革なのですが染料の関係でやや硬めの仕上がりになっています。
しかし、お使いになっている内に徐々に揉まれて柔らかになっていきます。
そして本との馴染みも良くなり、表面の艶も出て参ります。
カバー内側は内張やケバを抑えるコート剤などの処理はしていません。
見てくれより本に馴染むのを優先しています。
いくら良い革を使用しても堅すぎては本に馴染みません。

全て手作業で裁断、染色、縫い作業を行っています。
染料はアルコール系顔料を使用しています。
水性染料に比べ深みの有るコクが特徴です。内側表紙差し込み用パーツはヌメ革無染色です。
しおりに使用した金属板はジャーマンシルバー（洋白）です。
縫い糸は鑞引きした麻糸です。ポリエステル糸が丈夫なのは知っていますが
ピカピカした樹脂系の艶が不似合いと思っています。