桐始結花【七十二候】

size　　　9.5cm×10cm×7.5cm（Ｈ）　　　
　
※縦と横の長さは最大値です。　

　　　　　
●　第34候　大暑　初候　7月23日～27日頃

『桐始結花（きりはじめてはなをむすぶ ）』

桐の薄紫色の花がそろそろ咲き始める頃の意

中国では、聖天子が出現するとき、鳳凰が現れて桐の木に留まり竹の実を食す――という伝説があるそうで、それが日本にも伝わり、桐は吉祥のシンボルとして、桐と竹、桐と鳳凰といった組み合わせや、時には単独でも用いられ、平安以降の着物や装飾品、武具などにも付けられました。

その他にも皇室の紋章として使われたり、五百円玉の表にも描かれています。



七十二候（しちじゅうにこう）とは・・・古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、春分や夏至などの二十四節気をさらに約五日ずつの三つ（初候・次候・末候）に分けた期間のことです。「気候」という言葉は、この二十四節気の「気」と、七十二候の「候」から生まれたものです。

七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっており、今回はそのうちのいくつかを陶人形で表現してみました。



作品について・・・

ひとりずつ手作りしている、てびねりの陶人形です。

素材は陶土を使用しています。

服と土台の一部分には薄く透明釉を施しているので、その部分は少し光沢があります。

その他の部分は釉薬を使用していないので、表面は少しザラザラしています。