楓蔦黄【七十二候】　

size　　　　6.5cm×6cm×15.5cm（Ｈ）

●　第54候　霜降　末候　11月2日～6日頃

『楓蔦黄（もみじつたきなり）』

モミジやツタが色づいてくる頃。もみじは 草木の葉の色が揉み出されてくるという意味の「揉み出（もみず）」が「紅葉つ・黄葉つ（もみつ）」と変化していったものともいわれます。

この色彩美を織りなす「自然の不思議」をもたらしているとされる、秋をつかさどる女神「竜田姫（たつたひめ）」を想像して制作してみました。
竜田姫は日本の秋の神で、竜田山の神霊。秋の季語でもあります。


七十二候（しちじゅうにこう）とは・・・古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、春分や夏至などの二十四節気をさらに約五日ずつの三つ（初候・次候・末候）に分けた期間のことです。「気候」という言葉は、この二十四節気の「気」と、七十二候の「候」から生まれたものです。

七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっており、今回はそのうちのいくつかを陶人形で表現してみました。

作品について・・・

ひとりずつ手作りしている、てびねりの陶人形です。

素材は陶土を使用しています。

衣の一部分には薄く透明釉を施しているので、その部分は少し光沢があります。

その他の部分は釉薬を使用していないので、表面は少しザラザラしています。