雷乃発声【七十二候】　

size　　　5.5cm×7cm×6cm（Ｈ）
　　　

●　第12候　春分　末候　3月30日～4月4日頃

『雷乃発声（かみなりすなわちこえをはっす）』

春の訪れとともに、恵みの雨を呼ぶ雷が遠くの空で鳴りはじめる頃で、恵みの雨として喜ばれた地域もあるそうです。この頃の雷は夏のように長くなることは少ないものの、季節の変わり目であり大気が不安定であることから、雪や雹を降らせることもあります。

日本の民間信仰や神道における雷の神でもある、雷神をちびっこ風につくってみました。


七十二候（しちじゅうにこう）とは・・・古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、春分や夏至などの二十四節気をさらに約五日ずつの三つ（初候・次候・末候）に分けた期間のことです。「気候」という言葉は、この二十四節気の「気」と、七十二候の「候」から生まれたものです。

七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっており、今回はそのうちのいくつかを陶人形で表現してみました。

作品について・・・

ひとりずつ手作りしている、てびねりの陶人形です。

素材は陶土を使用しています。

土台の雲の一部には薄く透明釉を施しているので、その部分は少し光沢があります。

その他の部分は釉薬を使用していないので、表面は少しザラザラしています。