バンクシア・グランディス

商品名：バンクシア・グランディス
品番：NG00192A02
品質：M（同じ素材の中での比較による品質表示）
入り数：1 個
採取地：オーストラリア産
サイズ：約 165×65×65 〜 155×65×65 mm
総重量：約 212 〜 232 g（パッケージを除く）

名称：バンクシア・グランディス
別名／俗称：
英語：Bull Banksia
学名：Banksia grandis
分類：ヤマモガシ科 バンクシア属
原産／分布：西オーストラリア州南西部の限られた地域が原産

※1個入りの価格です。

約70～80種あるといわれているバンクシア属は、そのうち1種（オーストラリア北部からニューギニア、アルー諸島に分布）を除いてすべてがオーストラリア固有種で、さらにその多くはオーストラリア南西部およびオーストラリア西部のみに分布しています。
このバンクシア・グランディスもオーストラリアの固有種で、西オーストラリア州の西南部のみに分布するバンクシアの一種。風の強い沿岸地域の岩場などでは、灌木のように背が低く樹高1～2mほどにしかならないようですが、ユーカリなどの森林の中では高さ10mほどになるという、常緑の小高木または低木です。

この種は、大きな葉と大きな花が特徴的です。葉は、幅が10cm前後、長さは長いものでは45cmほどにもなります。その形も特徴的で、大きな切れ込みが入って三角形をした小葉が左右交互にずらっと並んでギザギザとしています。尖った葉先はくるっと丸まるように反っています。また、若葉の時には赤褐色で、葉裏や葉軸に細かな柔毛が密生しています。枝先につく大きな花（穂状花序）は、春から夏にかけての9～1月頃に咲くそうです。穂状花序は円筒形で、直径8～10cm前後、長さ30～40cmにもなります。バンクシアの中でも最も大きな花のひとつとされます。その大きな花序に、無数の淡い黄色の花を密集させます。

花後に果実がなると、果実は木質化してとても堅い袋果となります。木質の花軸は、ビロードのような柔毛に覆われています。受粉して種子ができた袋（殻）は水平にランダムに並び、その堅い殻の中に入っている種子は、山火事による刺激を受けるまで長くその中にとどまっています。山火事の後に殻がぱっくりと開きこぼれ出た種子は、火事で焼けて植物の少なくなった地で発芽し、次の世代を残すといいます。これは、多くのバンクシアの仲間がもつ興味深い特徴です。現地では、この種は庭木としても利用され、またこの木質の果実を削ったり磨いたりして工芸品が作られ、親しまれているそうです。

バンクシア「Banksia」という属名はイギリスの植物学者ジョセフ・バンクス卿（Sir Joseph Banks）にちなんでいます。彼は1770年に、クック船長として知られるジェームズ・クック（James Cook）の航海に同行し、バンクシアの標本を集めたそうです。

【主な用途と素材の処理方法】
■主な用途：各種クラフト用素材、インテリアやディスプレイはもちろん、標本やコレクションとしてもお使い頂けます。
■処理方法：この商品は輸入仕入れ品のため、処理等は不明です。