蒼枯 ブローチ

緑の青い若わかしい葉と枯れた葉を一度に表現した両極のブローチです。

枯れた落ち葉は栄養分となりやがて新しい芽吹きの栄養源となります。
新しい植物はグングン成長し、やがて枯れて行きます。自然のサイクルです。

若々しい青年にも年老いて枯れたかの様な部分があり、
ご高齢の方にも若々しい目を見張る様な部分が内在しています。
私達は内在する蒼(青さ)と枯(枯れ)を誰もが持ち合わせています。

私は170年以上建っていた古い茅葺き屋根の日本家屋で育ちました。
家を建て替えるにあたり、使える柱やはりなどは再利用し、以前と同じ形の骨組みの家にリフォームしました。
その時に出た古材で、ブローチを制作しました。

古い木材から新しい家に変わる。
また逆に新しかった木が長い年月を経て古くなって行く。
そういったものの変化、月日の流れをイメージした作品でもあります。

電気ノコギリや電動彫刻刀などは使用せず、
彫刻刀で手彫りしております。
古材を色付けをしてからニスを塗っています。

横5cm×縦2.7cm×厚さ1.5cm ピンサイズ：3cm

素材：古材(桧かヒバを使用しています。)