ほとんどの革には大小さまざまなキズがあります。
もともと生きた動物から得られる素材ですから、
虫に刺されたり、ケガをしたり、さまざまなかすり傷を負いながら成長し
また人間の肘や膝のように骨ばったところは皮膚がガサガサしていたりして
その痕跡が革に残っていることは自然なことです。

通常の製品では大きなキズ、目立つキズ、深いキズのある部分を
ある程度避けて裁断しますが、綺麗な部分だけ使うことは
ロスを増やすことにも繋がります。

そこで、キズや少し荒れた表情のために大きく残ってしまった素材を使って
文庫本サイズのブックカバーを制作しました。
綺麗なところ、古傷、肌荒れなど生き物ならでは様々な表情があり
どこか親近感の湧く仕上がりです。
完璧で均一なものの美しさとは一味違う
どこか不完全でスキのある姿に宿る魅力を愉しみ味わっていただけたら嬉しいです。

また、ナッパネビアはとても質の良いイタリア製の革なので、
素材感をお試しになりたいという方にも良いかもしれません。



●素材　ナッパネビア（牛革）
イタリア・トスカーナ地方のタンナーで生産される植物タンニン鞣しの革で、
柔らかく自然なシボの浮き出た表情に霧のかかったような表面のワックス加工が美しい革です。
使い込んでいくことでワックスは目立たなくなっていきますが、
代わりにしっとりとオイルを含んだ深いツヤと本来の色合いが楽しめます。

じっくりと時間をかけて鞣される伝統的なバケッタ製法の革の一つで
その作り方は1000年以上も昔からほとんど変わりません。
オイルがたっぷり染み込んだ植物なめしの革は、
使い込むほど繊維がやわらかく揉みほぐされ、しなやかな手触りになっていきます。


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SIZE : W400 H150 D2(mm)
MATERIAL : 牛革(ナッパネビア)
COLOR : BROWN
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| DETAIL 01 |
素材は上質なイタリアンレザーであるナッパネビアを使用しておりますが
綺麗なところだけではないことをご理解の上ご検討ください。

| DETAIL 02 |
両サイドの折り込む幅を変えれば厚みの調節も簡単にしていただけます。
3cmくらいの厚みまで対応しています。
カバーの縦幅が文庫本の縦幅にぴったりとおさまるよう設計されており
すっきりとコンパクトな仕上がりです。

| DETAIL 03 |
しおりを挟むポケットがあります
革は薄めで本へのフィット感があり読書の邪魔になりません

| DETAIL 04 |
革のキズとは、、
虫刺されなどの跡、痒い所を柵にこすりつけてできた擦り傷、切り傷などの直接のキズのほか、キズが治った後、また骨ばってゴワゴワしていた部分などで皮膚の繊維の密度が高くなったり低くなったりして染料の入り方にばらつきが生じる色むらなど生き物の行動を想像させる様々なものがあります。
なんのキズかなとおおらかにお楽しみいただけたら嬉しいです。