漆ブローチ「カラス」

漆芸の装飾技法「螺鈿」を基調とした、
黒漆の鳥ブローチです。

アガチス（木）に下地・漆を塗り重ねたのち
全体にアワビ貝、首元には銀平目粉のネックレス。
瞳には銀粉の蒔絵をほどこしています。

虹色に煌めく螺鈿が自慢のおしゃれbirdです。





末永く人に寄り添うために実用性にこだわり。
トリブローチの重さは約２～６グラム。とても軽くて、お洋服にも着けやすい。
加えて、ボディも装飾部分も漆をしっかりと塗り重ねており、耐久性があります。


長い年月が経っても色褪せることのない作品を。
丈夫なアガチス木をひとつひとつ糸鋸で切り抜き、
木地に漆をしっかりと染み込ませる事によって、歪まない安定したボディを制作。

いつの時代に存在しても楽しい作品となるように、
デザイン・作品制作に取り組んでおります。



【漆ブローチの主な作業工程】
ブローチ完成までの期間は２～３ヶ月。
漆を乾かす作業が必ず必要となるため、１日で進める作業には限りがあります。
毎日１工程。コツコツと作品制作を進めております。

糸鋸で切り抜いた木地に染み込ませた漆をしっかりと乾かした後に、粒子の細かい土と漆を混ぜた、下地漆を木地にほどこします。
下地部分を丁寧に研いで形を整え、黒漆を塗り重ねていきます。その後、黒漆を３回ほど塗り重ね、螺鈿・蒔絵の装飾作業へ移ります。