タモの無垢材で作られたサーバースプーン。以下に詳しくご紹介しますが、サーバースプーンと杓文字の間の形と用途です。

スプーン面部分は厚みなく丁寧に削られていて、先端は少し広めで、やや反り上がった形。炊き込みご飯をイメージして、杓文字をベースとして作られています。面の中腹あたりはスプーンのように縁が立った形状ではないため、汁気のものを掬うよりも、ご飯や固形のものが適しています。

ノミで手作業で削られた跡は、手仕事の温度を感じられます。手で削ることで、微妙な角度を付けた細かな成形ができ、持ちやすい形ができます。削り跡の細かな凹凸は、手に馴染みフィットする感覚が心地よいです。柄の先端には飾りの彫りが入れてあります。

シンプルな形ですが、スプーン面も柄も、細かな手作業で削り出すことで形作られているので、全て曲線で構成されています。見た目にも優しい雰囲気に仕上がりになり、持ちやすさや全体の重さのバランスにもつながるので、何より使い心地の良さに。

仕上げは、オイル・蜜蝋仕上げ。オーガニックヘンプシードオイルの後に、蜜蝋クリームで塗っています。同じ3樹種で製作する「すくえる木べら」は無塗装ですが、それに比べてオイルと蜜蝋が馴染み、色濃くなっています。

製作は大阪で木工品を作るみやざき眞さん。手仕事の削り加工や、仕上げ塗装など、本当に細かやかで丁寧な仕事をされる作り手です。家具よりも小物をメインに製作されていて、道具としての使い心地への配慮が深く、日々手に触れて使いたくなる木の道具を作られています。ノミを使った削り跡が残って手仕事の温度を感じさせつつも、シンプルな形と精巧な仕上げで、そのバランスがとても気持ち良いです。

こちらのサーバースプーンは、みやざきさんの作品をベースにサイズ等仕様をオリジナルにして、3つの樹種で製作いただいています。

樹種は、5枚目写真の左から、タモ、チェリー、チークの3種類。タモは白っぽい色味で、チェリーはやや赤みがあり、チークは色が濃いです。重さは、樹種の違い以上に個体により上下しますので、樹種による差はなく、木肌のお好みでお選びください。（同じ樹種でも、色目、木目ともに個体差がありますので、ご了承ください。）

木べら/サーバースプーン　一覧
https://www.iichi.com/shop/pint/artist/N2047446


【素材】タモ　オイル・蜜蝋仕上げ

【サイズ】長さ18cm × 幅5.5cm × 厚さ1cm　（いずれも最長部）

【お手入れ】
・食洗機のご使用はお避けください。
・水かぬるま湯による洗浄をおすすめします。洗ったあとは、水気を拭いて、自然乾燥させてください。
・メンテナンスは、表面の乾燥が気になり出したら、食用油や蜜蝋等を薄く塗り、しばらく乾燥させると、艶が蘇り、ひび割れや変形を防げます。
・詳しくは、取扱説明書を一緒にお送りいたしますので、ご覧ください。ご購入前、ご購入後でも、不安な点がございましたらお気軽にご相談くださいませ。

こちらの写真3枚は、別樹種のチェリーです。形の参考としてご覧ください。

左から、タモ、チェリー、チークの3種類。タモは白っぽい色味で、チェリーはやや赤みがあり、チークは色が濃いです。重さは、樹種の違い以上に個体により上下しますので、樹種による差はなく、木肌のお好みでお選びください。（同じ樹種でも、色目、木目ともに個体差があります。）