ギャラリーvol.28 ギャラリーvol.28 自然を見つめるガラス展 / -uruguruGlass- | ハンドメイド通販 iichi(いいち)
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表現活動からガラスの世界へ

表現活動からガラスの世界へ

岡本さんのものづくりの原点は、意外にもガラスとは全く異なる表現活動にありました。
「過去に、写真と詩を生き甲斐にしていました。表現手法は変わっても今の基礎がこの時に作られたと思います。表現することで生まれる賛否両論に影響力を感じました。存在意義や共感から得られる安心や幸福感を求めていたのかもしれません。」

さまざまな国の景色や人々の暮らしを写真に収めていた岡本さん。
その後、生活の拠点にしていた沖縄でガラス工房の体験に参加したことがきっかっけで、作家を志すことに。電話帳でガラス工房を全て調べ、1件1件電話をして弟子入りさせてくれる工房を見つけたのだそうです。

素材

透きとおる、美しい素材

作品に使われているのは、80%が水晶と同じ成分からなるホウケイ酸ガラスという素材。一般的なトンボ玉や窓ガラスなどに比べて、比重が軽く、透明度が高く、割れにくい性質のためアクセサリーや造形作品に適しているのだそうです。
この素材をバーナーワークという技法を駆使して形にしていきます。実はこの技法、岡本さんが沖縄で学んだものとは異なり、頭の中のイメージをより忠実に形にするために、ほぼ独学で身につけたのだそう。

制作と観察

制作と観察

「どんなものでも素材や構造には意味や理由が必ずあると思います。それらが研究や実験、経験を繰り返して辿り着いた形であるように、その物を知ることから始めて、試作を繰り返します。物としての価値や想いにこだわって制作しています。」と話す岡本さん。アトリエでは、照明、灰皿、グラス、オブジェなど、ご自身の作品を日常的に使用されていました。生活の中に取り入れることで改めて作品を観察し、次の制作へ活かしていきます。

自然界を見つめる視点

自然界を見つめる視点

「作品を作るときにイメージするものは、宇宙、地球、水、土、動植物、細胞、分子、原子、それぞれに存在する共通点。その自然界の一員として自分が重なった瞬間。当たり前の日常に隠れてしまった神秘に気付いたときに心が動くのを感じます。」
岡本さんの言葉からは、ご自身の存在を含めて「自然界」を見つめる視点が感じられます。私たちは普段、動物や植物が生きる世界と自分たちの暮らす世界を分断して考えてしまいがちですが、本当はそこに境界線はありません。岡本さんのものづくりには、ひとつながりの自然界を捉えたイメージが反映されています。

芸術家としての感性、研究者としての感性

芸術家としての感性、研究者としての感性

最後に、岡本さんの今後の活動についてを伺いました。
「理想を言えば、生きていく中で感じること・伝えたいこと・表現したいことを形にしたオブジェやインスタレーションの創作を中心に活動したいと考えています。その中で、自然界には存在していないけれど理論上は存在可能な新たな形を、一生かかってでも生み出せたらと思います。」
頭に浮かんだイメージを形にしていく芸術家としての感性と、ものの構造や存在の意味を追究する研究者のような感性。全く異なるように思える二つの感性が結びつき、岡本さんの独創的で美しい造形が生まれているのかもしれません。



写真・文 井上 栞

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