ギャラリーvol.29 ギャラリーvol.29 暮らしになじむ藍色展 / ものあい | ハンドメイド通販 iichi(いいち)
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原点は、身近にあったからこその「気づき」。

原点は、身近にあったからこその「気づき」。

まずは、相澤さんがものづくりをはじめられた経緯を伺いました。
「実家が藍染の半纏を主に染めている仕事をしていて、昔から藍染の品物や制作の現場を見る機会がよくありました。たしかに恰好の良いものですが、現代のファッションや生活とは少し離れた恰好良さでした。そこで、自分が普段に使いたい物を染めて作ってみたことがきっかけで、それをいろいろな方に紹介しようと「ものあい」としての活動を始めました。」
工房では、水の流れる音が響く中、職人さんたちがそれぞれの作業を黙々とこなしていました。「家業」という形で幼いころから身近にあった環境の中での気づきが、「ものあい」の原点になっていたのです。

日常で使いたい、藍のもの。

日常で使いたい、藍のもの。

相澤さんのものづくりは、作品の素材選びから始まります。
「ハンカチは45cm四方で少し大きめ、織が密ではっきりと柄がでる薄い生地を選んでいます。ポケットに入れてもかさばらず、またアイロンをかけると光沢がでるのでカジュアルなチーフとしても使用できます。ポーチなどの小物は、藍染の経年変化や生地のなじみを長く楽しんでいただきたいので、裏地も厚めの帆布など頑丈なものを使用しています。」

それぞれの作品が暮らしの中でどんな風に使われるのかをイメージながら素材を選び、試作を繰り返して 「ものあい」の作品は生まれます。また、そうした試行錯誤の中で、手仕事品でありながら作業による誤差はなるべく出ないような工夫もされています。

デザインからつくる、オリジナルの型。

デザインからつくる、オリジナルの型。

「ものあい」の作品の特徴のひとつ、かわいらしい模様の型染め。実は、相澤さん自身がすべての型をデザインし、手作業で彫っています。今まで制作した型は、日本らしさを感じる古風なものからモダンなものまで、35種類にも及ぶそう。今回は特別に型彫りの作業からハンカチを染め上げるまでの工程を一通り見せていただきました。
「型は、昔から親しまれている柄をモチーフにすることが多いですが、それぞれの由来を掘り下げて理解を深めた上で、現代の暮らしになじむようイメージをしながらデザインしています。制作を始めた頃は、型についての知識や技術が不足していたので、伊勢型紙の職人さんに会いに行っていろいろなことを教えていただいたりしながら、自分らしい制作方法を考えていきました。」

丸が重なる、かわいい模様。

丸が重なる、かわいい模様。

教えていただいてハッとしたのは、相澤さんの型は丸型の刃のみで彫られていること。よく見ると、細かな柄も大小さまざまな丸が集まって形が描かれています。型の図案や立体感に合わせて刃の大きさを変えることで、丸だけでも様々な柄が作れるのだそう。なるほど、「ものあい」の作品の親しみやすさ、かわいらしさの秘密が少し分かった気がしました。

暮らしと文化を繋ぐもの。

暮らしと文化を繋ぐもの。

制作過程を見て驚いたのは、1枚のハンカチが完成するまでの手間暇のかけ方。型彫りから、型付け、染め、洗いの作業まで、ひとつひとつの工程をとても丁寧に、大切に作られていました。
「もともと藍染は、「野良着」に使用されていたものですが、今は伝統的な要素が強いものになっていると思います。毎日でも使える手軽さと、手間暇を惜しまないものづくりは、ある意味では真逆のことですが、なるべく近づけられるようにしたいと思って制作しています。」と話す相澤さん。
さまざまな技術が発展し、日々新しいものに触れることのできる環境がある一方で、古くは人の生活を支えていた文化は「伝統」と呼ばれ、敷居が高いものになりつつあります。相澤さんのものづくりは、今の暮らしと昔から続く文化とを、もう一度繋いでくれるように感じました。

暮らしのさまざまなシーンに。

暮らしのさまざまなシーンに。

最後に「ものあい」としての活動をする中で感じたことと、今後についてお聞きしました。
「販売を開始してみて、年配の方から若い方まで、幅広いお客様に手に取ってもらっている印象を受けています。ストールや小物を、私服でも和服でもあわせているという方もいらして、さまざまな日常のシーンに使っていただいていることも、とてもうれしく感じています。制作の手間など多くの要因からまだまだ課題もありますが、暮らしに身近で手軽なものとして、今後も「ものあい」の藍染作品をご紹介していければと思っています。」

暮らしの中で、良いものに何気なく触れられること。「ものあい」の作品は、そんな豊かさを私たちに届けてくれます。

(写真・文章:井上栞)

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