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  3. ギャラリーvol.26 草木の色 ストール展 / Anemoi 谷口亜希子
「その人の色になる」草木染め。

「その人の色になる」草木染め。

化学染料が発達している現在も、日本古来からの染色技術として個人の手で守られてきた「草木染め」。Anemoi 谷口さんのストールは黒豆、茜(あかね)、五倍子(ごばいし)、さくら、よもぎ、クルミ、たまねぎ、藍など、100%天然の染料を使って染められています。草木染めで染めた生地はさまざまな色の粒子を持つため、日差しや明るさ、身に付ける人の肌の色によっても色の見え方が少しずつ変わるのだそうです。1枚1枚のストールがそれぞれ「その人の色」になっていくのが嬉しい、と谷口さんは話してくれました。

真剣勝負の染めの時間。

真剣勝負の染めの時間。

媒染している間も生地を染め重ねている間も生地を絶えず均等に動かしていないと色ムラができてしまうという草木染め。気が抜けない作業です。”草木染めは色ムラも魅力”という考え方もある一方で、フォーマルな装いにも合うようAnemoiでは色ムラは作らないよう徹底されているのだそう。「せっかく手をかけて草木染めをするのだから、『これがさくらの色です』『これがよもぎの色です』とお客さんには自然の色をそのまま渡したいんです」という谷口さんのお言葉が印象的でした。

大切な人を「包む」大きなストール。

大切な人を「包む」大きなストール。

谷口さんが染織を志すようになった最初のきっかけは、小学生の頃に見た、正倉院に保管されている「装束(しょうぞく)」。千年以上も昔の生地にしっかりと残っている色や織りの仕事を見て衝撃を受けたのだそうです。「ただ着るためなら手間をかけて染めたり織ったりしなくてもいい。でも誰かが誰かを大切に思う気持ちがあるからこそ時間と手間をかけて作られたんだな、って当時の人の思いが伝わってきたんです。私も誰かを大切に包み込むようなものが作りたい。だからAnemoiのストールも大判なんです」

草木染めをみんなのものに。

草木染めをみんなのものに。

谷口さんが参考にされている数々の本も見せていただきました。素材の情報や1つ1つの作業の注意点まで、先達が積み上げてきた記録が細かく記されています。「草木染めを愛する方たちの、その知識や技術を惜しみなく伝えたいという姿勢に心打たれるし、ありがたいですよね」。大切に守られてきた草木染めの世界がもっと広く伝わるようにと谷口さんご自身も日々経験や技術を積み重ねながらお仕事されていました。
「自然がとても美しい物を分けてくれるし、そんな自然と向き合ってきた人たちの歴史がある。だから私もできるだけ妥協せずその色を生地に移したい。そして私もいつか将来の人たちのために自分の技術を渡せたら、と思っています」

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