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二木薫 二木薫

イベントレポート「クラフトフェアまつもと2017」〜繋がり開かれるクラフト〜


こんにちは、iichiスタッフのニキです。 鎌倉からあずさに乗り、新緑の美しい長野まで行ってきました! そう、今回は先月開催された「クラフトフェアまつもと2017」についてレポートしたいと思います。


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【クラフトフェアまつもと2017(5/27〜5/28開催)】
作る人が集まって作品を並べ、直接買い手と触れ合うことができるクラフトマーケットの先駆け。毎年5月に長野県松本市あがたの森公園にて行われ、今年度は約280もの作り手が参加。もともとは木工など手仕事の作り手が、野外の自由な雰囲気の中作品を持ち寄って始めた小さな活動が原点。必要以上にものが溢れ大量に消費されていく風潮を危惧し、質が良く長く使えるものに出会える場として30年以上続いている。


太陽と緑と作品と


空は青、山は緑。お天気に恵まれた週末、会場のあがたの森公園には5万人近くの来場者が。木工、うつわ、革、ガラス、染織など様々なジャンルの作品がテントに並び、それぞれに個性的なディスプレイで見応えもたっぷり!


風景 (1)

作品を見てまわりながら芝生でランチを食べたり、木陰で休んだり。輝く日差しと木々の中、来場した人たちがのんびり過ごしている姿が印象的でした。公園なので家族連れも多く、子どもが気軽にクラフトに触れることができるのもいいですよね。このおおらかさが、フェアの特徴とも言えるでしょう。あちこちで作り手との会話も楽しそうに弾んでいました。


風景(2)

「クラフトフェアまつもと」とiichi


IMG_0019 のコピー

iichiは今年もブースを設置して「クラフトフェアまつもと」に参加させていただきました。松本クラフト推進協会とのパートナーシップのはじまりは2011年に遡ります。どのようにして両者の関係がうまれたのか、iichiの創設者である飯沼に聞いてみました。


『iichiを構想し始めた当初、松本クラフト推進協会の方々に取材をさせていただいたのがきっかけでした。実際にフェアで作り手と使い手の直接の繋がりが広がっている風景を目の当たりにし、自分たちもこのような繋がりを作りたいという考えにいたりました。そして、協会の方々にお話をしたところご支援いただけることに。iichiという存在を様々な作り手に紹介していただくところから、iichiはスタートしたのです。』


iichiのサービスの原点には、「クラフトフェアまつもと」で見た風景が強く影響していたのですね! 飯沼が幼少期に体験したイギリスのクラフトマーケットの面白さや、ものを作って生業とする人を応援したいという気持ちも共感のポイントとなったそう。 その後、毎年フェアでiichiの案内をさせて頂き、作り手と使い手の繋がりを広げる活動を共にさせてもらっています。今では作り手の方がブースに遊びにきてくださったり、iichiのユーザーさんからご意見を頂いたり、大切な交流の機会になっています。


損得なしに楽しむ場


会場を見てまわる中で、木工作家のすがのたかねさんとお話しすることができました。 展示テントの後ろに出した木陰のテーブルに呼ばれると、おもむろにビールを渡してくださり(ご馳走さまでした!)、まずはプシュッと…いやいやちゃんと話しますよ!


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過去には「クラフトフェアまつもと」の実行委員長を務められたすがのさんに、昔の様子などを教えてもらいました。木工の作り手が中心となり始まった活動、あえて厳密なルールは作らずにスタートしたそう。「木を扱うことを選んだ人というのは真面目だけどユーモアがあって柔軟、いい意味でいい加減な人が多いんだ。」使う素材に作り手のキャラクターが反映されているというお話、面白いですね!  そして印象的だったのは、「フェアでは買い手より他の作り手が気になる。面白い人を見つけたらラッキー。」という気持ちで参加されているということ。作り手同士の交流もフェアの重要な要素であることが分かりました。販売やマーケティングに集中するというより、展示を通して人と出会い、会話を楽しむ場という捉え方なのかもしれませんね。 また、「出展者をどんどん入れ替え、新しいこれからの人の活躍を応援したい」というお話にも、変化しながらも30年以上続いているイベントの懐の深さ、開かれた場であろうとする精神を感じました。


広がり、巡る。リアルイベントとインターネット


最後にwebサービスであるiichiとして「インターネットに期待すること」を伺ってみました。少し考えてから返ってきたのは「偶然、可能性」という言葉。すがのさんの作品をiichiで目にしたことがきっかけで展示会やイベントに来る人がいるそうで、昔では考えられなかった偶然の出会いに様々な可能性を見つけて頂いているようです。 まつもとに出展されていた他の作り手さんからも、「最初はネットで売ることに懐疑的だった」というお話を聞きました。その方は地方のクラフトイベントで出会ったお客さんと、その後もiichiを通してお取り引きが続いているそう。また、ある作り手の方は、作品を多数制作する個展やイベントの後、手元にある作品をご自身のページにアップし、忙しい中でもマイペースに運用しているとのこと。 新しい出会いを生み出し、遠い場所で暮らす人とも繋がれる。リアルイベントとインターネットが相反する場ではなく、巡る関係性として活用されているという発見、とても嬉しかったです!


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自由に繋がる


iichiは毎年参加している「クラフトフェアまつもと」ですが、私にとって今回が初めて。帰る前に芝生に座り、いろんなことを考えてみました。実はこのイベントに来るまで、クラフト作品に少しだけ敷居の高さを感じていたのです。クラフトは「生活の道具」だと言われますが、工芸の手業や素材に合った手入れなどの知識に疎い自分にとっては、日常的に使うものというよりちょっと特別なもの、だと思っていました。そんな私に、すがのさんが一言「人それぞれ、もっと自由でいいんじゃない。」 その言葉とフェアで感じたオープンな雰囲気に、ふっと肩の力が抜けました。頭で理解しようとするよりも、手に取りたいと心惹かれる感覚を味わうこと。なんだか使いやすそうとか面白い人が作っているなとか、単純な気付きだからこそ、ものを選び使い続けていくことの楽しさが自由に広がっていく。 そう、クラフトってとてもシンプルなものなのかもしれないですね。「クラフトフェアまつもと」は、現代社会では離れ離れになってしまった「作ること」と「使うこと」が直接繋がり縁となり、循環する場なのだと感じました。人間固有の本能と個性とも言える「作り使うこと」、この循環が古来より人間の暮らしの根本であったからこそ、世代や価値観を超えて多くの人々が「クラフトフェアまつもと」に惹きつけられ、訪れるのでしょう。それぞれに集まった多様性を、あがたの森がゆったりと包み込んでいるようでした。


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太陽の降り注ぐ自然の中でたくさんの出会いに恵まれた「クラフトフェアまつもと2017」。忙しい中取材にお答え頂いたすがのたかねさんを始め、撮影にご協力くださった作り手の皆さま、本当にありがとうございました! また来年も、芝生の上での素晴らしいご縁を楽しみに。 出会う・繋がる、クラフトイベント


この記事は2017年6月14日に作成されました
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