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新田 晋也 新田 晋也
2015/10/21

【作り手・クリエイターの市場流通を考える!その1】−合同展示会編−

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みなさん、こんにちは!
iichiでイベントや店舗の企画運営を担当しています新田と申します。

実は私はiichiで働く以前、元々アパレルの業界でバイヤーとしてものを仕入れる側にいました。
その視点から、クラフト作家や手仕事のものづくりがより深く理解され、また広く流通するにはどうすれば良いのか? そして、ものづくりを生業とするには、作家としての活動をどう考えれば良いのか?
ということを日々考えています。 色々と議論が必要な分野であると思うので、みなさんと一緒に手仕事の魅力を広げるヒントを探りたいと思っています!

まず今回の第1回では、iichiも積極的に取り組んでいる『合同展示会』についてご紹介させてください。


合同展示会とはどういう場所?


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iichiでは、アッシュペーフランスが運営するファッションを中心とした合同展示会「rooms」に、 rooms地場産プロデューサー石塚氏の協力のもと、今年の2月から参加しています。

roomsは法人向けの招待制合同展示会です。全国のバイヤー、ギャラリー、百貨店関係者などが集まります。

法人向けの『合同展示会』という場所は、多くのブランドやメーカーが一手に集まり、 現場で直接作品を売るのではなく、流通関係者と出会い、関係性をつくって、 その後の仕事に結びつけることを目的としています。


どういった出会いがある場所なのでしょう?


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以前から、クラフトフェアなどに出店する場で、ギャラリーや店舗の関係者と出会い、そこから取引が始まったというお話はよく聞きます。
これは、ひとつ確立されたクラフト作家の流通経路と言えると思います。

では一方、roomsで出会う方々はと言うと、 百貨店関係者、ファッションビル関係者、通信販売関係、スタイリスト、出版関係者、デザイナーなど、バラエティーに富んだ仕事をしている方々がメインです。

ここに、一番の大きなポイントがあります。

普段からクラフトの世界に注目しその世界のプロダクトを扱っている方だけではなく、 良くも悪くも、より一般的な市場流通、メディアなどからピックアップされる可能性がある場であるということです。

昨今は各社こぞってライフスタイル提案を重視する傾向にあるため、注目されるプロダクトはアパレルブランドに限らず、多くのジャンルのブランドにバイヤーが興味を示す傾向にあります。 また、その傾向は書店や飲食など様々な業態で同様に起こっています。

その中で、いま個人作家やグループによる独創的なプロダクトこそ、大手メーカーが生み出せない魅力や個性を持っている、という視点から人気を集めています。

そういった方々と繋がった先に関わる様々なプロジェクトを通じて以前にはなかった活躍の場が少しずつ広がり、そこで新たな活動をしていくことで、これまで認知されていなかった客層に新しいファン層を広げることが可能になってきています。

”良くも悪くも”と言った点は、もちろん実験的な側面であることも多く、全てが持続的な取り組みになるとも限らない...という点です。 ですが、それぞれの活動を通じて経験できる場のひとつひとつが、作家・ブランドとしての生業をつくるための階段になることは間違いありません。


そこで得られるものとは?


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合同展示会に出れば、すぐそれで何か新しいことに繋がるか…と言われれば、必ずしもそうとは限りません。

rooms地場産のプロデューサーである石塚さんは、「展示会そのものを楽しめる人が、結果的に良い関係をつくれているように思います。また、シビアな世界でもあるので継続して経験値を積むことが大切です」と仰っていました。 
なかなか良い取引先と出会えないなどの状況下でも、他の出展ブランドや作家と積極的にコミュニケーションを取って関係を築いたり、そこで繋がった人たちと何かが始まることもあります。

また、展示会に出展すると決まってから、価格の設定の見直しやプロダクトの種目見直しなど、作り手として「いつかやらなきゃいけない」「考えなきゃいけない」と思っていたことに取り掛かるきっかけになった...という声も、出展者の方々から寄せられる声として多いようです。

結局は、何らかの”きっかけづくり”ということではあるのですが、 プロの流通の目を通して、買い手と作り手をつなぐ意識の高い方との出会いは、 ものづくりを生業としていくことの1歩に他ならないと思います。


rooms以外にも様々な展示会が催されていますので、ご自身の作り手としての方向性を考えたり、思考していたことを実行したりする場所のひとつとして挑戦してみることをお勧めします。

また、もし招待者としてそういう場に行ける機会があれば、実際に見て感じていただくこともお勧めします。
iichiとしても継続してこの課題に取り組んでいこうと思っています。


roomsでは現在、来年2月開催の展示会出展者の募集が始まっています。
【詳細はこちら】 http://www.roomsroom.com
iichiでも過去2回の経験を活かした展開方法を検討しています。そちらの募集については適宜サイト上でご案内いたしますので、どうぞお楽しみに!


参考資料のお知らせ


クラフト作家の流通参入という点については、 先日発売し、現在も販売している「Crafter vol.3」ですが、
本号は”クラフトの流通を考える”がテーマになっており、 クラフトを扱うお店の方々と、実際に卸販売をしている作り手の生の声が綴られています。

【Crafter特設ページ】https://www.iichi.com/special/crafter

先人たちが感じ、体験したことを基にした、ものづくりを生業とするまでのリアルな声です。
こちらも、ぜひ読んで参考にしてみてください。


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