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申静恵 申静恵
2015/08/20

【その4】写真の撮り方教室[作品への光の当て方]

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こんにちは、iichiスタッフの申です。
作品の魅力をより「伝えられる」写真を撮影するため、前回に引き続き、今回も撮影との距離を縮めていきましょう!
今回もカメラマンの関根さんにお話を伺ってきました。今回は《作品への光の当て方》についてです。ぜひご参考くださいね。

【写真の撮り方教室】 過去のおさらいからどうぞ!


《その1》撮影の前に 
《その2》カメラの設定4ステップ 
《その3》作品撮影、どうしてAモード? 


写真撮影における光の役割って?


写真を撮る上で、光は「モノの立体感を出す」というとても重要な役割を持っています。

2つあることで、人間の目はモノの立体感(3D)を捉えられるようになっていますが、写真は奥行きを持たない、平面(2D)の世界。

平面のルールの上で立体物の情報を伝えるためには、『光の当たる明るい部分と、影となる暗い部分の対比』が必要です。その対比によって初めて「立体感」を表現できるようになります。

立体感が正しく認識できる写真は、受け手にとっても見ていて違和感がありません。
ということで、今日は【光の当て方で作品の立体感を上手に伝える】方法を学びましょう。

さて、そんな重要な鍵を握っている光の当て方ですが、では

・《疑問その1》どんな光が作品を照らすのに適しているのでしょう?
・《疑問その2》どのように作品に光を当てるといいのでしょう?

この疑問を1つずつ解決して、作品を適切な光で照らしてあげましょう。


《疑問その1》どんな光が作品を照らすのに適しているのでしょう?


1

作品の自然な色味をそのまま伝えることができるのは、光自体が色味を帯びていない太陽光です。

そのため、太陽光が一番よく差し込む窓際は絶好の撮影場所になります。
また、太陽が真上にくると窓から十分な光が差し込みにくくなり、夕方になると光が赤みを持ち始めるので、撮影の時間帯は午前中が最適です。

また、光源(作品を照らすもの)が複数あると光と影の自然なバランスが崩れるので、撮影時は部屋の照明を消して撮影しましょう。


疑問その1の答え & まとめ



・作品を照らすのに適した光は太陽光!
・撮影は太陽光がよく差し込む窓際で。
・撮影の時間帯は、光自体に色味のない午前中がベスト!
・撮影時は光源を1つに。部屋の照明を消しましょう。



《疑問その2》光をどの方向・角度から当てるといいの?



4◯背低_半逆光

写真を撮影するときは、その場所がただ明るければいいのではなく、《光をどの方向・角度から当てるか》を意識することで立体感の出かたが変わってきます。

左から光が当たると右に影ができ、正面から光を当てると後ろに影ができる、というように、影は必ず光の反対側にできます。

【しっかり・はっきりと見せたい部分(=「作品の顔」)に光が当たっている】のはもちろん必須の条件ですが、【影のない写真・影が隠れてしまっている写真は作品の立体感を分からなくしてしまう】ことにもご注意を。

作品の顔となる部分に光が当たりつつ、1枚の写真として見た時に陰影がはっきりあるかどうかを意識しながら撮影しましょう。

ではどの方向・角度から光を当てると、より自然な光と影のバランスができあがるのでしょう。ここでは光の種類を5つに分けてご紹介します。

《光の方向の種類》

■ サイド光(横からの光)
■ 順光(正面からの光)
■ 斜光(斜め上からの光)
■ 逆光/半逆光(背後/斜め後ろからの光)

作品を照らすのに適切な光の種類は《作品の背丈》によって異なります。
それぞれ、光の当たり方を変えた写真とともに見ていきましょう!


高さのない作品の場合は、この方向からの光で撮影しよう!


光1

作品を横から照らす光《サイド光》後ろ側から照らす光《逆光・半逆光》は写真の中に光と影ができ、自然な陰影ができます。

一方、影が作品の背後に回ってしまう斜め上からの光《斜光》や後ろに隠れてしまう正面からの光《順光》は、高さのない作品の撮影には適していません。


高さのある作品の場合は、この方向からの光で撮影しよう!


光2

作品を横から照らす光《サイド光》や斜め上から照らす光《斜光》は写真の中に光と影ができ、自然な陰影ができます。

一方、影が作品の後ろに隠れてしまう正面からの光《順光》や高さがあるため作品の顔に光が当たらない背後からの光《逆光・半逆光》は高さのある作品の撮影には適していません。

こんな例外テクニックも!


(例外)半逆光

高さのある作品の正面に影を作ってしまう半逆光ですが、光の方向に向けて作品に少し角度をつけると、上の写真のように正面に十分な光が当たるようになります。少しサイドが見えるようになることで、作品の奥行きも分かりやすくなるというメリットも。

あまり角度をつけすぎると正面が不自然になり違和感を与えるので、あくまでも 「少しだけ」動かしましょう。

疑問その2の答え & まとめ


・作品の背丈によって適した光の当て方が異なります。
 作品の顔となる部分に光が当たり、背景となる部分に影ができているかどうか意識しつつ撮影しましょう。
・光の方向を把握してから、被写体の置き場所と撮影者(自分)の位置を決めましょう。
・横からの光(サイド光)はどんな作品も撮影しやすく、正面からの光(順光)は作品の立体感を損ないます。




さて、今日の写真の撮り方教室、いかがでしたでしょうか。
これまで撮影された作品写真でも、改めて光と影を意識して見なおしてみると、また新しい発見や「次はこうしよう!」という楽しみが出てくるかもしれません。

つい苦手意識を持ってしまう作品撮影ですが、1つ1つポイントを押さえて一緒にステップアップできますように。それでは次回の教室もどうぞお楽しみに!


【講師プロフィール】

pa-luce(パルーチェ)代表 関根 統(せきね・おさむ)さん。
秋山写真工房でのアシスタントを経て独立。百貨店の商品撮影を数多く手がける。
現在、9月隔週金曜日にレザー作家さんのための写真教室を開講されています。
色の出し方、革の質感の出し方、売れる写真を撮るためのカメラの基礎知識を実践を交えて学ぶことができます。ぜひご参加ください。
《詳細・ご予約はこちら
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